[普段読書をしない学生向]
今読みたい新書&小説5選(nov 2016)

keyword: 新書,小説,読書, 男子校生
男子学生,デザイン,歴史,経済
(>>>アメブロ版)



読みなれていないなら選り好みをしない


男子学生、特に男子校生の中には、「生まれてこの方新書や小説など読んだことがない」 という学生がゴロゴロいます。また女子学生でも新書を読まない子は沢山います。 そうした学生にとって何を読むべきかというのはきわめて難しい判断でもあれば、 裏を返せば自分以外が住む世界のことを 全く知らない、ということを意味しています。 そしてこれこそが、「キモい」「人の気持ちが判らない」 と批判されるような人間が量産されてしまっている、大きな原因の一つです。

こうした学生にとっては読む対象を絞って手に取ることは得策ではありません。 ここではとりあえず、思いついたものを5冊程度挙げました。 ジャンルもテーマも全くランダムです。一週間弱で1冊程度を読むことを想定しています。 また翌月別の5冊を取り上げる予定です。



同世代である主に10代の女子学生の日常を描いた短編集。角田光代や島本理生といった、どこかで名前は聞いたことがある、 かもしれない(有名な)作家の名前が並ぶ。「こんなもの何が面白いのかわからない」と決め付けるのではなく、 同世代の女子がどういう感覚でものを見ているのか、そういう視点が新鮮に映るはず。多数の作家が短編を寄せているため、 話も短ければ各々のカラーが出ていてとっつきやすい。テーマがテーマなので複雑さもさほど無い。


世界大戦で連合国側が敗れていたら、という世界観のもとで展開する群像劇。作品全体を通じて易経で意思決定を下す場面がある。 ユダヤ人はユダヤ人であることを伏せ生活し、易経も連合国側に日本が押し付けたものである、という前提。武器・骨董商人、詐欺師、 柔道の講師の女性、日本の将官と言った主要な人物が各々互いに交錯する。
なおこの作品はamazon primeでドラマ化された。amazonが手がける作品としてはトップの売り上げとなっている。




プロダクトデザインからはじまり大企業のコンサルティングまで手がけるIDEOのケーススタディをまとめた本。 ファインアートに関心があるのであれば適切ではないものの、多くの学生の「デザインとは何か?」と言う問いに対する 現場での例示を示してくれる。classoncloud(coc)の授業でもサブテキストとしてしばしば利用。




清朝末期から文化大革命にかけての親子3代にわたる伝記。著者は言語学の博士号取得者。 全3部作だがいずれも壮絶なドラマを描いている。祖母が将軍の側室となったときの話から始まるが、 纏足をはじめとする当時の習慣が以下に理不尽であったものか、その苦労ぶりも描かれている。 この辺り宮尾登美子の「櫂」を彷彿とさせるが、それ以上の過酷さ。 不安定化するアジアを考えるにあたり、その主役である中国を理解するうえでも役立つ本。


著者はMIT sloanの経済学の教授。2000年代以降続く、技術革新の性急な導入が、 2000年代後半から露わになる、雇用環境を破壊し続け9%にまで及ぶ、 高い失業率が変わらない状況に警鐘を鳴らしている。コチラも授業で使うテキストの一冊。 ちなみに表題はrage against the machine の parodyと思われる。



classoncloud(coc)ではしばしば各自が読む書籍を持ち寄り、それを互いに紹介することで、新たな出会いの機会を提供しています。 互いに関心がある分野で評価が高い書籍を紹介しあうことで、アンテナの感度を保つことも出来ます。

理系の学生・男子校生は特に、自分の世界を凝視しすぎて周りが見えなくなりがちです。自分とは全く違う時間軸を追体験できる 優れた作品が、自分の立ち位置と人間に対する理解を深めてくれるはずです。学力以前に人間そのものの魅力を磨く 後押しをしています。










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