[JG(女子学院)生&父兄向]
JGの課題

keyword: 女子学院,JG,数学,ビジネス, プログラミング




この記事はピンポイントにJG生と、及びその父兄に対して向けたものになっています。JGの魅力を踏まえたうえで、 ではこれからのJG生に必要とされているもの・ogが世に出たときに時代に即したプレゼンスを維持するために 必要な要素を論じてみたいと思います。



昔からビジネスの現場で定評のあるJGOG

JGと言えば、oinと並ぶ女子御三家の一角です。他方で現役生・OGに言わせれば、

「いや算数そんなに難しくないし、ぶっちゃけそんなに頭よくなくても…」

と、oinと比べても数学が弱い自覚が当事者たちにあるため、 冗談を飛ばしたりすることもしばしば見受けられるのですが、言語・表現・対人コミュニケーション能力 の高さは健在です。他校と比べても降って来る論文・レポートの類の課題の量がかなり多く、 また多くの部活動(班)では先輩が後輩の指導に良く当たっているのがわかります。

そんなわけで自分の言葉で自己主張もしっかり出来る子が多ければ、 文化祭その他で培われた段取りをする力・組織内で能動的に動き連携する力は抜群で、 OGのビジネスの現場での評価は高いこともまた同様です。



生活の中に科学技術が浸透してきた最近10年

他方でここ10年から20年の間に、科学技術、主に情報通信メディア(TMT)分野で、 ノートPC・タブレット・スマートフォンといったデバイスを通じて日常生活のあらゆる場面に入り込んできました。 SNSやオンラインメディアによって、親世代・40代以上の教師世代では不可能だった、学校にいない間も 友達や仲間と恒常的にコミュニケーションが取れる状況が実現しました。

TMT分野に限らず、遺伝子組み換え(GMO)技術が導入されたことで食の安全が危ぶまれたり、 金融分野でもクオンツやプログラマが業務の中核に食い込むようになり、 科学技術に無知なままでは仕事を進めることが極めて困難な時代へと突入しました。




そのためバイオインフォマティクスや金融工学、各種プログラミング言語やネットワーク技術の話題を振っても、 動きの速さに親世代と教師はついていけない状況が顕在化しています。 尤もこの弱さの傾向は、JGに限らず女子校全般にいえることなのですが、元々競争力が言語側にあるJGとしては、 その対応が後手に回っている観があります。



C++の授業より


他校との環境比較

たとえばSFCHSではコンピュータルームに入っているPCには、全てAdobe CCがインストールされています。 灘校パソコン部では自前でサーバを持っています。



まず学校教師の中でAdobe CCと言ってわかる方は あまりいないかもしれません。Adobe CCはデジタルコンテンツを作るプロ、たとえばキー局や メーカーでも多用されるツールですが、IllastratorやPremiereを使ってデジタルコンテンツを製作し、 表現に活かす力がある方もいないかもしれません。



サーバをおいたところでプログラムを書くことも無ければ、バックエンドの管理を出来る先生も、 アルゴリズムやセキュリティに理解を示すことが出来る先生もいないのかもしれません。 これらは先端の技術を触れる貴重なツールであり急速に拡大している分野ですが、コストもそこそこかかれば、 何より数理科学に対する理解と技術の蓄積が必要です。そして現在のビジネスには欠かせないsenseを養うために 格好の、しかも磨き上げるには言語や数学同様の時間を必要とするツールですが、 学校では備えていないようです。



価値を生み出すには第三者に丸投げ出来ない



基本的なアルゴリズムの一つである クイックソート


ここで一つ重要な視点があります。新規事業の場面では、各々のメンバーが互いの業務について一通りの理解を 示せるだけの幅広い理解力が必要である、と言う事実です。そのため極端な分業が出来ません。 当然技術革新を核とするのが殆ど全てのそれですから、 科学技術に対する理解が不可欠となります。「自分は事務方だからコードは読めなくて良い」 「デザインの裏にある論理構造を理解できなくても良い」というわけにはいかないのです。

これが従来型の大企業で働くことを前提としたならば、縦割り組織での分業体制が通常であったのが 親世代や教師世代だったので、そこまでする必要はありませんでした。つまり学習面で楽が出来た。しかし現在は 世界中で大企業、特にグローバル企業が成長の限界を露呈しており、業種や本社の国籍を問わず、 不祥事が頻発する事態が起きています。今は人気の商社やコンサルも、そのプレゼンスに陰りが見え始めました。 今あらゆる業種を越えて伸びているのは、所謂sharing economyを実現するビジネス全般であったり、 新たなインフラを提供する小規模の精鋭集団であるベンチャーその他です。

常に先端の現場にかかわり、そこで価値を生み出すことがJGOGのこれまでの底力であり評価の源泉であったとするならば、 以降その評価を維持するためには必ず科学技術への理解が不可欠となります。他方でOGにも現役生にも聞いても、 その一番の中核にある数学について、「弱い」「苦手」と言った言葉をたびたび伺うことは変わらず、 よって論理学やプログラミング言語、デザインといった分野までは手が届かない現状があるように推測されます。



数理科学とコミュニケーション能力・協調性の兼備

父兄側の一般的な意思決定として、理系志向が強く、かつoinとJGの二択であれば、今後もoinを選択する家庭は 多いかとは思いますから(とはいえ、最近ではそこに渋幕女子が割って入ってきていますが、) 原則としては言語側に競争力がある子がJGには集まるかと思います。その前提の上で現役生が学外で備えるべきものを 考えると、哲学的な側面から数学を捉えたり、言語の一種であるプログラミングに、数理科学へと接続することが 無理は無いのかもしれません。そしてこれらはclassoncloud(coc)が得手としているアプローチでもあります。

表面的な科目間の断絶に囚われず、深層で繋がっている各分野を接続していくことで広がりのある認識の仕方を形成する。 科学技術への学びは奇人変人の独壇場ではありません。 時勢は学校や家庭の都合など待ってはくれませんから、必要なものは自力で補う力と時代への洞察が必要です。

実際に自力でアプリを開発してみたり、サービスを作ってみたり、数学の問題を作ってみたり、あるいは数学で 音楽の譜面を表現してみたり、そうしたアプローチそのものを試みることができるかどうかも、 一つ重要になってくるとは思います。プログラミングは突き詰めれば言語であり、哲学と連続します。 優れたデザインの奥には見た目の美しさでは見えてこない論理的な必然性が宿っています。そこまで辿り付き、 感じ取れる教育が、今必要とされている教育なのであり、私たちはそんな教育を提供しています。










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